ダイエット

2017年1月20日金曜日

この流行のダイエットは人体に危険!糖質制限、酵素ドリンク...かえって肥満や糖尿病の恐れ

「正直、あまりおすすめできないダイエット法」


糖質制限ダイエット


体重増加に悩む人たちの間で、今もっとも支持されているといわれるのが、
糖質制限ダイエット」だ。
しかし、Aさんによれば、「夕食時などに少し糖質を減らしたり、
普段摂りすぎている人が減らす分にはいいが、
完全に糖質を抜くのは感心できない」という。
 特に、糖質制限をしている人の中には
「肉ばかり食べていればいい」という考えもあるが、
「ご飯を一切食べずに肉ばかり」となると、
動物性脂質の摂りすぎによるコレステロール値の上昇を招き、
動脈硬化の原因にもなる。
また、肉類を消化する際は胃腸に負担がかかるため、
内臓疲労にもつながりやすいという。
極端な糖質制限ダイエットは、むしろ非常に危険な結果を招くといえる。

バナナダイエット(単品ダイエット)
手軽に始められるダイエット法として、「バナナダイエット」は人気が高い。
朝あるいは夜にバナナのみを食べることで簡単に
やせられるというものだが、Aさんによると、
「この方法も非常に危険」という。
 それまで全体的に食べすぎだった人が、
ある食材のみを摂取することでダイエットに成功したとしても、
食べたいものを我慢する分、
結果としてリバウンドにつながりやすくなるからだ。
また、若い女性の場合は、栄養が偏ることで生理が
止まってしまう恐れもあるそうだ。

チョコレートダイエット


主成分であるカカオの抗酸化作用や食物繊維を利用して、
食前に食べることで満腹中枢を刺激し、適量の食事で満足感が
得られるようになるという「チョコレートダイエット」。
 しかし、このダイエットはカカオ含有量70%以上のチョコ
でなければ意味がなく、カカオ含有量の少ないチョコでは
血糖値が上がりすぎ、糖尿病の原因になるリスクがあるという。
 また、チョコはカカオバターという脂質も多く含んでいるため、
せっかくバランスの良い食事を摂っていたとしても、
脂質の摂りすぎになってしまうケースも少なくないようだ。

酵素ドリンクダイエット
以前、ダイエットに励む人たちの間でトレンドとなった
「酵素ダイエット」。
たんぱく質の一種であり、消化や代謝にかかわる物質の酵素を、
ドリンクやサプリで摂取して代謝を上げるというダイエット法だ。
 しかし、酵素の原料であるたんぱく質は、口から摂取しても、
調理での加熱や胃酸で「失活(化学物質などの活性が失われ、
反応を起こさなくなること)」してしまうそうだ。
 また、酵素ドリンクをいくら飲んでも体内ではアミノ酸に
分解されてしまうため、消化酵素として再生される保証もないという。
つまり、効果のほどはきわめて怪しいのである。

ココナッツオイルダイエット


ハリウッドセレブをはじめ、世界中の女性の間で、
スーパーフードを用いたダイエットが流行している。
スーパーフードとは、日本スーパーフード協会によると
栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品、
またはある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品」
と定義されているものだ。
 そして、そのひとつがココナッツオイルであり、ココナッツオイルを
1日3~4杯、コーヒーなどの飲み物に入れて飲んだり、
食べ物に塗ったり、炒め物に使うことでやせられるというのが
「ココナッツオイルダイエット」だ。
 確かに、ココナッツオイルは脂肪燃焼効果を高めるケトン体の生成を
促進する中鎖脂肪酸のため、摂取しても太りにくいとされている。
だが、いくら太りにくいといっても脂肪であることに変わりはない。
当然、食べすぎると肥満の原因になるようだ。

アサイーダイエット
南米・アマゾン熱帯雨林に育つヤシ科植物のアサイーも、
スーパーフードのひとつとされ、セレブやアスリートなど
健康志向の人たちの間で人気が高い。
アサイーは栄養素を多く含み、抗酸化成分が脂肪燃焼に
良いとされているが、いくら抗酸化成分が含まれていても、
それだけでやせることはないという。
 そもそも、アサイーを摂る際は、ヨーグルトやスムージーに
混ぜる方法が多い。
つまり、冷やしたり甘くしたりするわけだが、それによって体を冷やして
代謝を下げてしまう上、砂糖を加えることで血糖コントロール
ができなくなるリスクもある。
温かいスープと一緒に食べるなどの工夫をしない限り、
ただアサイーを摂っても意味がないという。
 巷で人気になり、「効果抜群!」と喧伝されてきたダイエット法も、
管理栄養士の観点から見れば、これだけの落とし穴が存在するということだ。
ダイエットは、「やせたい」と思うあまり、つい過度になりがちだが、
いくらやせても健康に悪影響を与えてしまっては意味がない。
実践する際は、バランスを考えて取り組むべきだろう。


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